2016年9月30日金曜日

外米



私は『お米大好き』ですが、コレは何も国産米(いわゆるジャポニカ米)に限ったことではありません。

アジアを旅行したときも米(と麺)は必ず食べます。

 当然タイに行けば、皆さんよくご存知のタイ米です。

 (何なら当地では麺も米の麺ですし…)

 東南アジアのいわゆる白ご飯は、独特の香りがして、これは好き嫌いの分かれるところかも知れませんが、私は好きですね。

 パクチー(香菜(シャンツァイ)・コリアンダー・チャイニーズパセリとも)なんかもそう(好き嫌いがハッキリ分かれる)かもしれませんが、パクチーと違い米は主食なんで、キライな人にはあの香り(ニオイ)はツラいのカモ。

 旅行といえば、以前ヨーロッパを長期に旅行したときのことです。

 最初はカフェのエスプレッソコーヒーがうまい、フランスパンでハムを挟んだサンドイッチがいうまいだのと喜んではいたのですが、ものの1週間も経たないうちに米が食べたくなりました。

 よくいわれる「日本食が恋しい」というものではなく、無性に米が食べたくなるのです。

 中華料理屋(=世界中にある)でチャーハンでも、と思ったものの、それが大都市でもなく地方の小さな町でしたのでそれもない。

そこからの旅行は米を食べる方法を第一に考えながらのものでした。

 結局、(当時の日本では殆んど知られていなかったのですが)スペインにパエージャ(パエリア)という米料理があるという情報を入手し、彼の地の名も知らぬ小さな港町まで移動しました。

 さっそくパエージャを注文したのですが、鍋の大きさがレギュラー(4~6人前)と大(6~8人前)の2種類しかなく、店の人に2人じゃ多いですよと言われましたが、とにかく米が食べたくてここまで来たのですから、他の選択肢は考えられません。

 結構長い時間待ってパエージャが運ばれてきました。

 はじめて食べたパエージャはとてもおいしく、2人でレギュラー鍋を2割ほど残しただけでした。

 それを考えると、昔アジアを旅行したときに1ヶ月以上日本食を口にしなくても平気だったのは、毎日米を食べていたからなのでしょう。

 わたしは米のない国には住めないなと思いました。

 いま日本で、リタイアした人の移住/ロングステイ先としてマレーシアやタイ、フィリピンやインドネシア、ハワイなどが人気がありますが、いずれも米を主食とするアジアの国(ハワイはアジアではありませんがアジア系移民が多く日本の米に近いカリフォルニア米が安価で入手可)であるのも頷けます。

 話が相当脱線してしまいましたが、本題の「外米」の話です(まぁ上の脱線中の話も広義では外米の話と言えますが…)。

 「外米」と聞けば若い人を除いて殆んどの方が、平成米パニックの緊急輸入米を思い浮かべるのではないかと思います。

 「パサパサの」「マズい」タイ米を国産米とブレンドしたり、国産米と抱き合わせで買わされて捨てたりと、ロクなものじゃなかったかと思います。

 あの時が生涯で唯一、外米の喫食経験だって人も少なくないんじゃないでしょうか。

 後になっていろんな人が振り返って当時のことを書かれてますが、あれは輸出元の国の備蓄米を廻してくれたものだそうで、品質的にはスタンダードではなかったようです。

 それに、食べたことのある方はお分かりのように、タイ米(インディカ種)と日本米(ジャポニカ種)では、おんなじ米は米でも別モノだということを当時理解せずに調理・喫食したのがマズかったんですなぁ。

 ここまで書いたら久しぶりにタイ米が食べたくなってきました。

 日本でタイ料理店に行っても、米はフツーの国産米だったりするので、もう10年以上タイ米を食べてません。

 ネットで調べたらあるにはありましたが、高っ。

 国産米の倍の価格です。

 それでも買おうかと思いましたが、炊くときのニオイが家人(妊娠中でもない)にイヤがられるのでやめときます。





関係ないですが、「外米」と「タイ米」って字ヅラ似てますねぇ。「タイ米」と「タイ」を半角カタカナで書けばクリソツw





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