北陸の小松で、家人とふたりで昼食を摂ろうと思ったのですが、近くに適当な店がありません。
小松といえば空港があるので、空港のターミナルならなにかあるのではないかと思い空港に行ってみました。
ターミナルビルはちょっとしたショッピングモールさながらで、その規模に圧倒されました。
ここならちょっとした飲食店もあるだろうと、飲食店が集まるフロア(エリア?)に行ってみました。
本格的なレストランなど、結構良さそうな店がたくさんあるなかで、一軒のお蕎麦やさんに目が留まりました。
「北陸と言えば蕎麦」のイメージ(←以前旅行先でいただいた越前そばがとてもおいしかった記憶があったので・・・。あ、越前は福井県でした。まぁ、となりの県ならおんなじレベルが期待できるか)があったこともあり、また、ショーケース(? - 店頭のガラスケースのなかにロウでこしらえたメニューのサンプルがならんでいるヤツです)の天ぷらそば(「天ぷらそば」と書かれてはありましたが、かけそばの上に天ぷらがトッピングしてあるものではなく、天ぷらは別にカゴのような器に盛りつけてあり、そばは汁なしで皿の上に、別に小鉢が2品ほど、でひとつのお盆に置かれてありました)が美味しそうに見えた(ロウのサンプルが、ロウと分かっていても美味しそうに見えるのは空腹の所為でしょうか)こともあって、ここにしようと入店しました。
お店の名前は、和風のよくありがちな名前なので忘れてしまいましたが、店名の前に、円の中に一文銭が上下左右と四つならんだ家紋のようなマークがあったのはおぼえています。
店内に入ると、メガネをかけた初老の男性店員が無愛想に、口ごもった言いようでモガモガ(モゴモゴ?)訊いてきます。
「はぁっ?」と聞き返すと、ただでさえ接客業に向いてなさそうな無愛想が、さらに少しムッとしたような表情になり、またおんなじような口調でモゴモゴ言っています。
どうやら、「何名様ですか?」的なことを訊かれているように感じたので「ふたりです」と答えると、その男性店員は今度は半ギレで「ハッキリ言ってくださいね!」と返してきます。
(オイオイ、「ハッキリ言え」はこっちのセリフじゃ、)と思いながら、窓際の4人掛けのテーブル席に案内されました。
何を注文しようかとおしながきを見ますと、少しびっくり。
まぁ高い高い。
さきほどオモテのディスプレイで見た「天ぷらそば」は2,500円也。
ちょうどそのとき、窓のそとをB747型機がガラス越しの爆音を上げて離陸しました。
それを見て、まあそうか、空港の店は家賃も高かろうし、高いのはしょうがないのかなぁ、とは思いました。
にしても、これでは二人で5,000円を超えてしまうではないかと、ほかのメニューを一覧しました。
別に天ぷらが食べたいわけではなく、お蕎麦が食べたくてこの店にしたのだから・・・などと、訊かれてもない言い訳をひとりごちながら、そばだけのメニューをさがすと、もりそばが1,100円、大盛りは1,300円とあります。
まぁ、うどんとちがって蕎麦は高いもんかぁ、と半ばあきらめかけていると、家人が「これどう?二人で」と写真入りメニューを指差しています。
見ると、大きなお皿の上にそばが6玉(?)分盛られて2,500円。
これをひと品のみオーダーし、シェアしようというのです。
さっそくオーダーし、まず最初に薬味(きざみネギと小さい柑橘)ととっくりに入ったつけだしが運ばれてきました。
ネギもたっぷり3人前以上入っています。
つづいてお皿に盛られたそばが運ばれてきたのですが、どう見ても一人前(1玉)しか有りません。
ん?これはメニュー写真とちがって1玉ずつ運ばれてくるのかなと思い、家人に先を譲りました。
で、待てど暮らせど2玉め以降が来ません。
いちいち言わなきゃならないのかと、さきほどのとは別の、これまたメガネを掛けた初老の男性店員を呼びました。
折り返しその店員が運んできたのは、薬味のおかわりでした。
いやいやそうじゃなくて・・・、とそばのことをいうと、さきほどのひと皿分でおわりとの旨。
なんちう店じゃ、愛想は悪いわ、値段は高いわ、こんな店が潰れないのは、空港という、いわば独占市場で商売しているからでしょうか。
ここ何年かで、外食してこんなに不愉快になったことはありません。
腹が立ったのが半分、情けないのが半分で胸元に不快感が充満してきました。
- っていうところで目が醒めたわけですが・・・、いやぁ、寝覚めが悪い悪いw
ま、実際にこんな店があれば早々に淘汰されますわな。
0 件のコメント:
コメントを投稿