2016年9月10日土曜日

タコライス と 

 「ご飯もの」のときにタコライスの名を例に挙げ、あらためて考えました。
 
 メキシコ料理のタコスは、すごく好きな料理のひとつではあります。

 特にあのひき肉に付けられた独特の香辛料(クミンとか?)の味が。

 でもそのタコスにまして好きなのが、(沖縄料理の)タコライスなんです。

 前述のひき肉にトマトやレタス、サルサをごはんにのっけたものです。

 「タコライス」って名がついていますが、タコス風ライスというのか、ライスタコスというべきか、まぁ、メキシコの主食(?)とうもろこしで作ったトルティーヤだかタコスだかの代わりに、日本の主食、ご飯をつかったもので、「タコライス」というキャッチーな呼び名に落ち着いたんですかね。

 わたし含めヤマトンチュのみなさんあるあるかもですが、最初に「タコライス」と聞いたときはカタカナの「タコ」を蛸のことだと思い、でもどんな料理かまったく想像がつきませんでした。

 沖縄風のたこめし?

 でも「ライス」っつうぐらいだから、アメリカ風のなにがしかをフィーチャーした、蛸のパエリアみたいな、洋風たこめし?

 結果、蛸は関係ないにしても、どちらかといえば後者のほうが近かったんですが・・・

 ですからこの場合、タコライスの「タコ」はメキシコ料理というよりも、そこから派生したTEXMEX(テックスメックス;テキサス風メキシコ料理/メキシコ風テキサス料理?-まぁ後者かな?)のタコスの味ってことなんでしょう。

 知らないですが(というのもメキシコもテキサスも行ったことないんで・・・)。


 ん? なんのはなしでしたっけ? 

 あぁそうそう、タコスよりタコライスのほうが好きってことです。

 おなじ味ならやっぱり ごはん で / ごはん と 食べたいなって、あらためて思ったワケです。


 いやぁ、お米(ごはん)って、いろんな 料理 / 味付け に合いますよねぇ。


 その絡みでもうひとつ。

 おおむかし(30年ばかり前)にインドネシアのジャカルタに行ったときのことです。

 インドネシアの、しかも30年前のこととはいえ、首都ジャカルタ中心部はとても近代的でした。

 しばらく地元料理が続いていたので、日本でもなじみの米国系フライドチキンの店(っつったらまぁ一箇しかないですが・・漢字で「肯徳家○○○」とか看板に書いてありました)で食事をしました。

 日本では、店内で食べるにしても、持ち帰り用の紙の箱に入ったセット(チキンとポテトとコールスローサラダ)とかで出されるのですが、ジャカルタの店ではそれが(使い捨てじゃない硬いお皿に乗った)ディナープレートみたいになっておりました。

 おどろいたのはそこじゃなく、その、ディナープレートにナント、ごはんがのっていたことなのです。

 盛り付けられたごはんが円錐みたいになっていたか、プリンみたいになっていたかはよくおぼえていませんが、キレイなかたちで盛られていました。

 ですんで、そのディナープレートは、まぁ例をあげれば、日本にロバのキャラがトレードマークのハンバーグレストランチェーンがありますが、そこのディッシュプレート(ご飯とハンバーグとサラダがひとつの皿に盛られてるやつ)のような感じ、と言えばいくらかイメージできますでしょうか。

 本題はここからなんですが、日本と同様にお米を主食とするインドネシアにおいて、そのプレートに盛られたごはんは、ステーキの添え物のマッシュポテトみたいなもんではなく、あくまでも「主食」としてのものだったのです。

 というのも、その店におられた現地の方と思しきカップルの食事風景をチラ見させていただくに、チキンをひとちぎり、サンバルという甘辛いソースにつけて口に入れ、間髪いれずに指を器用に用いてご飯を召し上がってました。

 さっそく真似して、チキンをひとちぎり、おんなじようにソースをつけ、おんなじように指でご飯を食べました。

 ン!うっ、うまい!

 てか、その秘密のレシピでつくられた、世界的に有名なフライドチキンの味は日本で何度も食べて知っていましたが、ご飯のおかずとして(白米といっしょに口に含んで)食べたのが初めてで、つまり、「うまい!」とは「ごはんに合う!」という、感動体験だったのです。

 
 以来、日本でも店で食べずにお持ち帰りをして、家でごはんとともにいただいております。

 家人には怒られますが、このときばかりはインドネシアの方よろしく、茶碗に盛られたご飯を指で食べます(理由は、チキンで手が油まみれのため、お箸が持てないからではありますが・・・)。

 いちどお試しあれ。

0 件のコメント:

コメントを投稿