2016年9月30日金曜日

外米



私は『お米大好き』ですが、コレは何も国産米(いわゆるジャポニカ米)に限ったことではありません。

アジアを旅行したときも米(と麺)は必ず食べます。

 当然タイに行けば、皆さんよくご存知のタイ米です。

 (何なら当地では麺も米の麺ですし…)

 東南アジアのいわゆる白ご飯は、独特の香りがして、これは好き嫌いの分かれるところかも知れませんが、私は好きですね。

 パクチー(香菜(シャンツァイ)・コリアンダー・チャイニーズパセリとも)なんかもそう(好き嫌いがハッキリ分かれる)かもしれませんが、パクチーと違い米は主食なんで、キライな人にはあの香り(ニオイ)はツラいのカモ。

 旅行といえば、以前ヨーロッパを長期に旅行したときのことです。

 最初はカフェのエスプレッソコーヒーがうまい、フランスパンでハムを挟んだサンドイッチがいうまいだのと喜んではいたのですが、ものの1週間も経たないうちに米が食べたくなりました。

 よくいわれる「日本食が恋しい」というものではなく、無性に米が食べたくなるのです。

 中華料理屋(=世界中にある)でチャーハンでも、と思ったものの、それが大都市でもなく地方の小さな町でしたのでそれもない。

そこからの旅行は米を食べる方法を第一に考えながらのものでした。

 結局、(当時の日本では殆んど知られていなかったのですが)スペインにパエージャ(パエリア)という米料理があるという情報を入手し、彼の地の名も知らぬ小さな港町まで移動しました。

 さっそくパエージャを注文したのですが、鍋の大きさがレギュラー(4~6人前)と大(6~8人前)の2種類しかなく、店の人に2人じゃ多いですよと言われましたが、とにかく米が食べたくてここまで来たのですから、他の選択肢は考えられません。

 結構長い時間待ってパエージャが運ばれてきました。

 はじめて食べたパエージャはとてもおいしく、2人でレギュラー鍋を2割ほど残しただけでした。

 それを考えると、昔アジアを旅行したときに1ヶ月以上日本食を口にしなくても平気だったのは、毎日米を食べていたからなのでしょう。

 わたしは米のない国には住めないなと思いました。

 いま日本で、リタイアした人の移住/ロングステイ先としてマレーシアやタイ、フィリピンやインドネシア、ハワイなどが人気がありますが、いずれも米を主食とするアジアの国(ハワイはアジアではありませんがアジア系移民が多く日本の米に近いカリフォルニア米が安価で入手可)であるのも頷けます。

 話が相当脱線してしまいましたが、本題の「外米」の話です(まぁ上の脱線中の話も広義では外米の話と言えますが…)。

 「外米」と聞けば若い人を除いて殆んどの方が、平成米パニックの緊急輸入米を思い浮かべるのではないかと思います。

 「パサパサの」「マズい」タイ米を国産米とブレンドしたり、国産米と抱き合わせで買わされて捨てたりと、ロクなものじゃなかったかと思います。

 あの時が生涯で唯一、外米の喫食経験だって人も少なくないんじゃないでしょうか。

 後になっていろんな人が振り返って当時のことを書かれてますが、あれは輸出元の国の備蓄米を廻してくれたものだそうで、品質的にはスタンダードではなかったようです。

 それに、食べたことのある方はお分かりのように、タイ米(インディカ種)と日本米(ジャポニカ種)では、おんなじ米は米でも別モノだということを当時理解せずに調理・喫食したのがマズかったんですなぁ。

 ここまで書いたら久しぶりにタイ米が食べたくなってきました。

 日本でタイ料理店に行っても、米はフツーの国産米だったりするので、もう10年以上タイ米を食べてません。

 ネットで調べたらあるにはありましたが、高っ。

 国産米の倍の価格です。

 それでも買おうかと思いましたが、炊くときのニオイが家人(妊娠中でもない)にイヤがられるのでやめときます。





関係ないですが、「外米」と「タイ米」って字ヅラ似てますねぇ。「タイ米」と「タイ」を半角カタカナで書けばクリソツw





2016年9月29日木曜日

食 料 自 給 率 て



このブログは『お米大好き』なので、今日のタイトルを見て、国産米をドンドン食べましょうという話をするのかとお考えになった方もいらっしゃるかと存じますが、違います。

 予てから私が国(N水省)の施策について思ってたことを書いたブログがありましたので、下記に引用(一部抜粋)して紹介します。


(引用はじめ)
よく目にするので、ご存知の方も少なくないと思いますが、N水省の統計によると日本の食料自給率は約40%だそうです。

この数字をみてみなさんはどんな印象を受けるでしょうか?

「半分以上を輸入に頼っている!やばい!」

「もし戦争にでもなったら間違いなく飢える!」

「もっと強い農業にしていかないと!」

「もっと国産のものを買い支えないと!」

という危機感をもちますよね。

たしかに40%という数字だけをみると安全保障の面では非常に怖いところはあります。

戦争になったらひとたまりもありません。

がぁ、その数字が、誰かの意図で操作されているものだとしたら…。

わざと危機感を煽るように提示されている数字だとしたら…。

私たちはだまされていることになります。

じゃあ誰が?

なんのために?

ちょっと陰謀論めいた話になってしまうかもしれませんが、いち農家の戯言だと思って最後までお付き合いください。

食料自給率とはなにか

まず最初にそもそも食料自給率ってなんだ?という話をしていきます。

かんたんにいえば食料を自給できている割合、つまり日本人の食べ物をどれだけ日本国内で生産できているかという割合です。

食料の輸入が多ければ自給率は下がるし、食料を輸出するほど生産していれば自給率は100%を越える。

ということです。

じゃあその計算をしている数字の単位はなにかというとカロリーなんです。

食べものが持っている熱量つまりカロリーをベースにしています。

すべての農産物をカロリーに置き換えて、国産農産物のカロリー量と輸入農産物のカロリー量を計算して、国内でまかなえている割合を計算した結果が40%という数字なんです。

さてここでなぜ国がカロリーベースで食料自給率を計算してるのか疑問を持ちませんか?

野菜や果物のようにカロリーが低い農産物をいくらたくさん生産していても、食料自給率の計算にはそれほど影響を与えないからです。

 逆に、カロリーが高い肉の生産が多い国では自給率は高くなる傾向があります。

自給率の計算に偏りがでてしまうんです。

実際、世界のほとんどの国ではカロリーベースでの自給率計算をしていません。

生産額ベースで食料自給率を出しているんです。

生産額ベースで見ると、日本の食料自給率は約70%ほどあります。

先進各国にひけをとらない数字です。

もちろん100%ではありませんから、もっと食料自給率を高めないといけないという議論は続きますが、40%ほどの危機感はありませんよね。

なぜ日本はカロリーベースで発表するんでしょうか。

世界に合わせて生産額ベースで発表すれば70%近くあるのに、なぜ低い数字を広めようとしているのでしょうか。

ここからは陰謀論になりますが、危機感を煽って政策を打ちやすくするためではないかと思います。

N水省が予算を取るためには、弱い農業をアピールしてもっと発展させる必要があることを前面に出したほうが都合がいい。

農家への補助金がもっといるんだと主張して予算を取るためには、日本の農業が危機的状況にあることをアピールしたほうがいい。

ということです。

先進国のなかで最低、という勲章が欲しくてN水省はカロリーベースで試算していると考えるのは暴論でしょうか(現在では、N水省のHPにはカロリーベースのほか生産額ベースでの数字も載せています)。

日本の農業は強い!過剰に支える必要なんてない!

本来は決して弱くないし供給能力もある農業が、自給率40%という赤点ラインに置かれることで弱く見えてしまう。

これは悲しいことです。

実際のところ、識者の間では、農業はじゅうぶんに強いという意見が多いです。

農業を弱くしているのは国の政策であり法律による規制だという主張も多い。

でも世間の認識は違いますよね。

農業は弱いと思っている。

補助金などで支えてあげなければ農家はやっていけないと考えている。

これはある意味、洗脳なのかもしれません。

はっきり言っておきますが違いますからね。

日本の農業は強いです。

なにしろ日本の農業生産額は約8兆円で世界2位。

れっきとした農業大国なんですよ。

(引用おわり)


という農家の方のブログです。

 この方は専業農家(プロ農家)ですよね、絶対。

 でもって、専業農家は戸数(=票数)が少ないから、J民党のセンセに相手にされず、意見は通らないんですよね。

 でも政治を変える、世の中の仕組みを変えるのはなかなかムズイです。

只これだけは言えます/言います。

 皆さん、テレビはウソです! (`^’/

 分かり易さにダマされないでチョーダイ。



2016年9月28日水曜日

ご飯の硬さ/軟らかさ


 ご飯の硬い/軟らかいは個人によって好みが分かれるところではあります。

 私はどちらかといえば少し硬めに炊いたご飯が好きですね。

 硬目のご飯はオカズとの相性がいいように思います。

 フツーに炊けてれば少々軟らか目でもおいしくいただけるのですが、たまにベチャベチャのご飯にあたります。

 「なにコレ、おかいさん(粥)のチョット手前かいな」みたいなヤツは、しっかりしたオカズには合わないですね。

 私のこの「ちょっと硬い目好き」は意外(?)と少ないので、タマに「同志」に合うと嬉しくなります。

 コレは個人差ですが、地域差とかもあるんでしょうか。

 そう思って調べてみました。

 「好み」という主観的なことなので、コレといったデータ・統計結果は見つけられませんでした。

 記事は見つかりましたが。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(以下引用・原文ママ)

「ベチャベチャ好き」も「カタいの好き」もいるけれど…
ご飯の硬さは西柔東硬だった!?

友達の家にお邪魔して、夕飯をご馳走に。だけど、出されたご飯が柔らかくて、「ベチャベチャ」な状態! 自分の好みに合わないな~、なんて経験ありません? ご飯の硬さは、育ってきた家庭などの要因によって、好みが分かれるのは当然のこと。では、そもそも地域による違いっていうのはあるんでしょうか? 米・食味鑑定士協会の鈴木秀之さん、教えてください。

「同じ品種のお米で炊いたご飯で、同時にいろいろな地域の人に食べてもらう、というようなデータがないので、正確なことはいえません。ただ、大きな傾向としてあるのは、西に行くほど柔らかめで、東に行くほど硬めのご飯が好まれているようですね」

そうなんですか! それはどういった理由からでしょう?

「あくまで1つの仮説ですが、日本は東に行くほど緯度が上がりますよね。東北地方や北陸地方など冬に積雪があって野菜を作れない地域では、冬に食べられる食品を保存できるよう、漬物を作る習慣が発達してきました。漬物は、塩やぬかに野菜を漬ける前に一度乾燥させているので、歯ごたえが硬めのものが大半。秋田名物の、大根をくん製にして作る『いぶりがっこ』などが良い例です。東日本ではそういった硬い食べ物に古くから慣れ親しんできたため、それに合わせて硬めのご飯が好まれてきた、といえるのではないでしょうか」

なるほど、寒い地域の方は、硬いものを受け入れる土壌があったということですね。

ちなみに、三洋電機コンシューマエレクトロニクスが平成16年度に行った、代表的なお米の品種の性質の違いを調べたデータによると、あきたこまちは、粘りが強く、硬めという結果が出たという。東北地方の秋田県で開発されたあきたこまちが硬め、というのは先ほどの話とかかわりがありそうですね。

(引用おわり)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ほう、西高東低ならぬ「西軟東硬」だったんですね。

 そういえば昔、-電気炊飯器のメーカー(の本社所在地)によって、ご飯の「標準/ふつう」の炊き上がりの硬さ/軟らかさが違う-という話を聞いたことがあります。

 西のメーカーといえば、松下(現・パナソニック)、三洋(前者に合併されましたが…)、シャープ、タイガー魔法瓶、象印マホービンといったところでしょうか。

 いっぽう東は、東芝、日立、三菱ですね。

 (こうやって見ると西は中小企業の大きくなった感じで、東は原発も作る大手の家電部門ですなぁ。)

 で、先ほどの記事で、

(引用はじめ)ちなみに、地域によって炊けるご飯の硬さの設定基準を変えているのかを炊飯器メーカーに問い合わせたところ、いずれも「していない」との回答。どのメーカーも、ユーザーが炊き方を設定できる機能をつけることで好みに対応している、とのことだった(引用おわり)

とのことなので、各メーカーが「標準/ふつう」を全国共通にしてるのは分かりましたが、その設定内容がメーカーごとに違って、西は軟らかめ、東は硬めなのかもしれません。

 電器メーカ-だけにその「設定」とはエレキ(マイコン回路)の設定だと思いがちですが、意外に内釜の目盛りの位置かもしれませんね。








MMXVI


2016年9月27日火曜日

続:炊飯器

 ウェブを見ていますと、「インタレストマッチ」と言うんでしょうか、ネットユーザーの興味関心と連動した広告が表示されます。

 わたしはお米・ご飯が大好きなので、当然そういうページを見ることが多く、そういうページにはそういった関連の広告が表示されますから、お米・ご飯関係の広告を目にすることも自ずと多くなります。

 まぁその殆んどは「クリックしなくても内容が分かる」モノや今のところ必要・関心がないモノなワケです。

 最近、ウェブでこんな広告を目にしました。



  最初ウェブページ上に表示された商品写真・商品名を見ても、何の広告か分かりませんでした。

思わずクリックすると、なんとこれが炊飯器!(でも商品名は炊飯器ではなく“RICEPOT”てか)

我が家の炊飯器はもう買い換えたのですが、買い替えのときにいろいろ見繕っていたなかにはこういうのはありませんでした。

ごく最近発売されたんでしょうか。

 こちらをご覧下さい。

 ひぇ~、スゴいお洒落なデザイン。

 ウェブサイトのビジュアルも秀逸です。

 鋳物(ホーロー)の鍋とIHの組み合わせで、付属品に至るまですべてMADE IN JAPAN

 だいたいこの手のオシャレ家電はフツーの家電の倍ぐらいの価格はするモンですが、そこにMADE IN JAPANが加わるとさぞかし高かろうと、メーカーオンラインショップを見ると¥79,800‐也。

 しかも「大変申し訳ございませんが多くの方にご注文頂いており現在は20171月末までのお届けになります。」トノコト。

いやすごいですねぇ。

先ほども書きましたが、我が家は炊飯器を新調したばかりなんで、もうしばらくは買わないんですが、これは欲しくなっちゃいますね。

 せめてどういいのか、買った人の口コミを見ようと検索したのですが、見つかりません。

 替わりこんなサイト

 どうやらこのプレス発表記事が2016.11.4.ですんで、最近発売されたばかりで、かつ入荷は来年1月なので、まだユーザーがいないようです。

 せっかくなので、その記事の抜粋でも。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無水調理ができる鍋として人気の鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」(愛知ドビー)。お料理好きの方なら「ル・クルーゼ」や「ストウブ」と並んでご存知でしょう。メイドインジャパンのこの鍋、1個ずつ熟練した職人が作るため非常に気密性が高く、その質のよさと扱いやすさで世界中から注目を集めており、今でも入荷まで数か月待ちという人気商品なのです。

そんなバーミキュラから、同社初の家電製品となる「VERMICULAR RICE POT(バーミキュラライスポット)RP23A」(以下、バーミキュラライスポット)が登場。バーミキュラの鋳物ホーロー鍋と、それを最大限に生かすことができる専用鍋(IHヒーター)をセットにしたIH炊飯器です。
高い機密性や熱伝導性、蓄熱性を併せ持つ鋳物ホーロー鍋で調理した、特に無水料理は、本当に美味しいです。そのうえ栄養も損ないにくくいいことだらけなのですが、無水調理は火の番や火加減など、慣れていないと失敗も多い少々敷居の高い調理法ともいえます。バーミキュラライスポットはその“火の番”や“火加減”といった問題を解決してくれる調理家電というわけです。
バーミキュラライスポットは“世界一おいしいご飯が炊ける”という「IH炊飯器」なので、まずは炊飯器としての機能を紹介します。炊飯メニューは、「普通」「おかゆ」「おこげ」のみ。お米は「白米」と「玄米」から選択可能ですが、いわゆる昨今流行の歯応えや銘柄別の炊きわけといった機能はなく、いたってシンプルです。炊飯量は、ご飯(白米/玄米)が15合、おかゆが11.5合まで。保温機能がないのですが、これは、同社の経験・調査とこだわりから。保温したご飯はどうしても味が落ちてしまううえ、実は保温用のフタやフタヒーターがないほうがご飯は美味しく炊けるのだと言います。
最近では、長時間ご飯を保存するのに冷凍するユーザーが多く、炊飯器で保温するユーザーは少数だという。もともとバーミキュラの鍋は蓄熱性が高く、保温カバーなどを利用すれば炊飯後2時間い程度は温かいご飯を食べることができるそう。ちなみに、炊飯時間は(標準)、約1時間(浸し30分+炊飯30/浸し時間は省略可)で、予約タイマー機能が搭載されています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 なんだ、保温機能はないのか。

 まぁでもよかったです。

これで買わない理由ができて、気持ちの整理がつきました。

 でないと欲しいまま悶々として欲求不満の素ですから、このレベルは。


 それにしても、炊飯器で保温するユーザーが少ない(メーカーいわく「20%程度」って、いやグラフ見たら29.2%なっとるやないかい)ってホンマかいな。

2016年9月26日月曜日

炊飯器について

 おいしいご飯をいただくには、お米の良し悪しももちろんですが、炊飯方法も重要な要素であることは間違いないでしょう。

 炊飯方法といっても、カマドで炊いていた時代は“♪はじめチョロチョロなかパッパー♪”で知られるような「コツ」があったわけですが、現代は炊飯器まかせなので、どんな炊飯器を使うかによってご飯の味が左右(上下?)します。

私がモノゴコロ付いたとき(1970年代)には、我が家の炊飯器はガス釜でした。

 で炊き上がったご飯を、当時発売されたばかり(?)の電気のジャーで保温していたと記憶しています。

なんせ古い話で記憶が定かでないのですが、電気の保温ジャーを買う前は、ガス釜で保温していた(種火のようなごく小さい炎が釜のマドから見えていた)ような…。

 しばらくして、電気の「炊飯ジャー」なるものが普及するのですが、ウチの母は(現在に至るまで)電気でご飯を炊いたことがありません。

 たまに友人宅や親戚宅で食事をよばれると、ご飯の味が違ったものです(たいがいはベチャっとしたご飯)。

 当然、水加減や米の良し悪しもあるでしょうが、ふとハシリ(台所)を見ると電気炊飯ジャーだったりしたものです。

 結婚してから家人の実家(米屋)で食事をよばれることがあり、ご飯がとてもおいしいので、米屋だけにやっぱりいいお米を使っているのかと訊ねたら、そうでもない(5段階で上から3番目)とのこと。

 で、ハシリを見るとガス釜でした。

 当時はIH炊飯器も普及しており、私の家は家人が嫁入り道具として持ってきた、そう安くはないIH炊飯器だったので、ウチのご飯に不満はありませんでした。

 でも実家のご飯はあきらかにおいしかったのです。

 その時に確信したのですが、やはりガスで(火で)炊いたほうがご飯は美味しく炊けるようです。

 先日我が家の炊飯器(前述の、家人が嫁入り道具として持ってきた、そう安くはないIH・三菱製)が壊れたため、炊飯器を買い換える話になり、いろいろ調べました。

 ネットを見ていると、メジャーどころはYahoo!知恵袋からマイナーなものに至るまで、「どの炊飯器が美味しく炊けるか」や、ガスとIHの比較に始まり、圧力だのスチームだの土鍋だの(これらは掲示板ではなく販売者サイドの広告訴求点ですが)、まぁいろんな情報が溢れています。

 ある情報によると、今市販されている炊飯器で一番美味しく炊けるのは、Rinnai(じかびのたくみ)というガス炊飯器だそうです(誰情報?Wikiなら[要出展]ですが…)。

価格は大阪ガスで8万円強、価格.comでも5万もします。

私個人はガス釜が好きなので、たいへん興味はあったのですが、如何せん我が家はオール電化(> <)。

 保温のこともあり、結局圧力式IHにしました。

 「保温のこと」というのは、私は長時間(6時間以上)保温したご飯のニオイがキライなのです。

 カレーライスや丼、チャーハンにするならともかく、6~10時間保温したものは白ごはんとしてはちょっとキビシいものがあります。

 当然、大手家電メーカー各社はその辺の「お客様の声」も収集済みらしく、最新型の高性能(ていうか付加機能付き)IH炊飯器においては、「いきいき保温」だのなんだのと、保温の性能も上げて来ています。

 IHならどれも炊き上がりはおいしいご飯が炊けますし、生活習慣上保温したご飯を食べる機会も少なくないことも鑑みて、今回の買い替えは保温機能で選ぶことにしました。

 カタログを見るとP社が「スチーム保温」;保温の加熱で飛んでしまったご飯の水分をスチームとして保温中のご飯に戻す、とな。

 ほぉ。で、T社が「真空保温」;保温中の釜の空気を抜いてご飯の酸化/劣化を防ぐ、と。

 前述のように私は保温したご飯の食感ではなくニオイがキライなので、「酸化=ニオイ」ではと(文系のアタマで)考えて、こっちだと思い購入しました。

 結果、炊き上がりはやゝ軟らかい目なのですが、保温しても味が落ちず、気に入っています(^o^)/






2016年9月24日土曜日

おにぎり2



 昨日、「「おむすび」って聞くと関東の(上品な?)女性をイメージ」すると書きましたが、じゃあ、「おにぎり」と聞いてイメージするのは、『裸の大将放浪記』の山下清画伯でしょうか。

 当然、私が知っているのは、テレビドラマの中で芦屋雁之助演じるところのものですが。

 多少ドモりながら、「ボ、ボクはおにぎりが、す、好きなんだな」というヤツです。

 そう思ってググってみると「あれっ」、こっちも「おむすび」かいな。

 山下清さんは東京、浅草の生まれのようです。

なら「おむすび」なんでしょうね。

芦屋雁之助氏没後の2007年(平成19年)にドランクドラゴンの塚地武雅を起用して復活した「平成版裸の大将」(「平成ライダー」みたいですが…)では、「おにぎり」になっていたようです。

私の勘違いでしょうか。

「おにぎり」か「おむすび」かって話はもう終わりましたので、このくらいにして、私が言いたいのは、“日本おにぎり協会”さんも言うように、
★呼び名やカタチより重要なこと
呼び名やカタチなどにより「おにぎり」と「おむすび」に分かれますが、日本おにぎり協会ではご自身に合った呼び方や握り方を推奨しています。「みんな違って、みんないい」という名言がある通り、呼び方や握り方に大差はありません。おにぎりを通して笑顔や人と人のつながりが生まれることが重要だと考えています。★
ってことなんです。

 山下清さんのホントのエピソードなのか、ドラマの脚本なのかは知りませぬが、
おにぎりが貰えなかったらどうするのかを問われた彼の言葉として、
「おにぎりが貰えるまで歩くから、貰えないってことはないんだな」
というのがあります。

 これは以前テレビで関根勤さんも紹介されてましたが、ホントに
「ん~ん、深い」ですね。

 哲学的なコトバです。

おにぎりには、天才をしてその言葉を発せさせるなにか特別なものがあると思うんです。

 おなじ携行食・ファーストフードでも、たとえばサンドウィッチならどうでしょう。

 サンドウィッチが貰えなかったらどうするのか問われて、
「サンドウィッチが貰えるまで歩くから、貰えないってことはないんだな」

 -いやぁ、これじゃタダのタカり?

 っていうか、お前何さま?

 となりませんか。

 それだけ、おにぎりには単なる飯粒と具と海苔以外の「何か」が詰まっている気がします。

 それはやはりおにぎり/おむすびが手(掌)で握る/結ぶものだからじゃないかと。

 その証拠に、先の画伯の言葉のおにぎりの前に「コンビニの」って付けるとどうでしょう。

コンビニのおにぎりが貰えなかったらどうするのかを問われて、
「コンビニのおにぎりが貰えるまで歩くから、貰えないってことはないんだな」
 -いやいやいや、賞味期限切れを漁ってる人みたいになっちゃいますね。

 これはコンビニのおにぎりが手で握っていないことと無関係ではないと考えます。

 根拠はありませんが…

 先日終了したテレビドラマ『仮面ライダーゴースト』の最終回にもおにぎりが登場していました。

 この『仮面ライダーゴースト』をご存知ない方のために、(あくまで私の解釈ですが)ざっくり説明しますと、主人公の青年は最初に敵に殺され、幽霊(ゴースト)として仮面ライダーに変身して敵と戦います。

 その敵というのは、この世のものではないのです。

 「あの世」というのか、「黄泉(よみ)の国」というのか、なんせこの世とつながっている「そっちの世界」なわけです。

 で主人公が敵と戦いながら、最終話で人間として生き返り「こっちの世界」に帰ってくるんですが、その時に仲間からおにぎりを差し出されて、久しぶりに浮世の食べ物であるおにぎりにカブりつきます。

ごはん粒を口の周りにつけて微笑む主人公が象徴的でした。

これもサンドウィッチでもカツ丼でもなく、おにぎりじゃなきゃダメだと思います。

おにぎりはやはり特別なものです。



余談ながら、劇中に登場する、「あっちの世界」の人間である青年(第3のライダー)が、生まれてはじめて「こっちの世界」でたこ焼きを食べて感動し、そこからたこ焼きが大好物になるというシーンもありましたが。

2016年9月23日金曜日

おにぎり/おむすび

 今日は「おにぎり」か「おむすび」かって話ですが、これについてはいろんな人がいろんなことをまことしやかに言うので、正直混乱しています。

 “日本おにぎり協会”(そんな協会があるんですね)のサイトによると、

(以下★~★引用)
 ★おにぎりとおむすびの違い

おにぎりとおむすびで何が違うかというと、諸説ありますが、日本おにぎり協会では大きな違いはないと考えております。呼び名・カタチ・握り方などの違いを下記にまとめています。

呼び名の違い
  おにぎりとおむすびの呼び名の違いは諸説あります。日本の大部分で「おにぎり」と呼ぶのに対して、関東~東海道にかけては「おむすび」と呼ばれています。しかし、東京都と神奈川県では「おにぎり」と呼ぶケースが多いです。また、「おにぎり」と呼ぶコンビニ(ローソンなど)もあれば、セブンイレブンのように「おむすび」と呼ぶコンビニもあります。★

 ローソンは大阪、セブンは東京ですよね。ちなみにファミマも「おむすび」のようです。

ふだんあんまり意識したことないですが…

で、

★カタチと握り方の違い
    神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べたものが「おむすび」。「おにぎり」は「にぎりめし」の転じたものと言われています。つまり「おむすび」は三角形でないといけなくて、「おにぎり」はどんな形でも良いというの説が濃厚です。★

 ほう。

 ウィキペディア日本語版(項目名は「おにぎり」。「おむすび」で検索すると「おにぎり」に転送される)によると、

 ★呼称

日本国内でも、地方あるいは家庭によっては「おむすび」(御結び)や「握り飯」などと呼ばれる。単に「むすび」や「握り」などと呼ぶ場合もある。 地域的には西日本は「おにぎり」、東日本は「おむすび」である。東京でも古くは「おむすび」であったが、上方から新しく言葉が広まった 「握りまま」(青森県)、「おにんこ」(栃木県)、「にんにこ」(和歌山県)といった方言もある。

おむすびというのは元は御所の女房言葉であった。おむすびと言えば三角に握ったものというイメージが強い。「おむすび型」というように三角形をした物のことを指す代名詞として使われる場合がある

おにぎりやおむすびの語源、両者の違いについては種々の説がある。

    おにぎりは形を問わないが、おむすびは三角形という説。
    おにぎりが三角型で、おむすびは俵型という説。
    米を握り固めた状態がおにぎりで、おにぎりをわらで巻いて運搬しやすくした状態がおむすび説。
    丸形で海苔(しめった海苔)が全面を覆うのがおにぎり、三角で乾いたパリパリの海苔が一部を取り巻くのがおむすびという説。
    三角の握り飯を「おむすび」というのは造化の三神に由来するとの説
    おにぎりの呼び名は江戸時代からの呼び方でおむすびの呼び名はそれ以前からの古くからの呼び名。
    東日本でおにぎり、西日本でおむすびと別名でよんでいたのが混交したという説
    握り飯またはおにぎりの方が歴史が古く、その女房言葉もしくは丁寧語としておむすびといったという説
    昔の日本人は山を神格化し、その神の力を授かるために米を山型(神の形)をかたどったのが握り飯を三角形に作った由来との説もある。
    おにぎりは「鬼を切る」という言葉に似ているためである。魔よけの効果があるとの説もあり、鬼退治に白飯の握り飯を投げつけたなどの民話もある。
    ハワイなど明治期に多くの移民が移り住んだ諸外国ではおにぎりではなく「MUSUBI」という呼称が一般的となっている。★

 とな。

 関西出身ということもあって、私自身は「おにぎり」派かな。

 「おむすび」って聞くと、関東の(上品な?)女性をイメージしますね。

まぁ冒頭の“日本おにぎり協会”が「おにぎり」の呼称を団体名に採用しちゃってるぐらいだから、こっちがメジャーなのかも。

 尤も、そんな協会自身によると、

 
★呼び名やカタチより重要なこと
呼び名やカタチなどにより「おにぎり」と「おむすび」に分かれますが、日本おにぎり協会ではご自身に合った呼び方や握り方を推奨しています。「みんな違って、みんないい」という名言がある通り、呼び方や握り方に大差はありません。おにぎりを通して笑顔や人と人のつながりが生まれることが重要だと考えています。★


 だそうです。