2016年10月8日土曜日

機内食に見る「値打ちのコキ方」

『機内食(エコノミー限定)』のときに書きましたが、今まで飛行機はエコノミークラスにしか搭乗したことがありません。

エコノミークラスでも、こと食事に関しては不満に思ったことはありません。

不満どころか、むしろ喜んでおいしくいただいております。

自身の経験で、エコノミークラスの難点というか不自由・不満をあえて云うなら、席が狭くて窮屈だとか、トイレに行くときに「あ、スイマセン」と隣の席で寝ている人を起こして気を遣うとか、まぁそんなぐらいです。

 ファーストクラスは論外として、ビジネスクラスとエコノミークラスを比較して(そもそもこの「比較」が不幸・不満のモトなのですが・・・)みますと、席のゆったりさや通路の広さは乗る時と降りるときに通路を通りますから、見れば分かります、前述のようなことは少ないでしょう。

 食事に関しては、ビジネスクラスの機内食って現物を見ることはないですから比較のしようもないです(T_T

が、義妹が過去に一度(オーバーブッキング時におけるエコノミーからのアップグレードですが)ビジネスクラスに搭乗したことがあり、その話を聞いたのが私の唯一のビジネスクラス体験です。

で彼女からビジネスクラスの機内食については「フツーの陶器のお皿で一皿ずつ出てきた」とだけ聞きました。

 機内食に関して、器以外(味とか料理の種類)についての感想がないってことは、器ぐらいしかハッキリ差がない、もしくは感じることができないってことなのでしょうか。

 運賃はというと、時期にも拠りますが、ビジネスはエコノミーの約2~3倍。

 これはあくまでも個人の価値観ですが、コスパでいうならだんぜんエコノミーに軍配が上がります(当たり前か)。

 あまり云うとビンボー人の負け惜しみに聞こえるかも知れませんが、地上(手続きや空港ラウンジ等)も含めてビジネスクラスのサービスに、倍の価格分、言い換えると運賃分と同じだけ上乗せされているプレミアム料金分の価値を見出せないのです。

 会社を経営しているギリの親父もそう考えるようで、「ヒコーキはファーストクラスでもエコノミーでも着く時間いっしょや」と言って、やや大柄のカラダつきで、可処分所得も多いクセにエコノミーでハワイに行きます。

 電車でいうと東京~大阪までJRで行くのに、運賃が8,750円に対し新幹線の特急料金が4,870円。

 これはまったくもって納得できる支出です。

 新幹線のほうがダンゼン早く着きますから、時間を買うという意味においても「リーズナブル」と言えるでしょう。

 逆にカネはないけど時間はある、という学生さんなどは青春18きっぷで行けばいいワケで。

 でもグリーン車(飛行機のビジネスクラスに相当)は新幹線自由席料金からさらに5,610円プラスになりますが、この出費はムダだと思います。

 義父の云うようにグリーンでも着く時間一緒ですんで。


 飛行機の話に戻りますが、そういうワケかどうか、航空各社、ビジネスクラスのプレミアムサービス(付加価値)をつけるのにいろいろされています。

 これは米・ごはんに関するブログなんで、その関係にしぼると、JALがスゴいコトやってます。

 炊き立てのご飯を提供します
日本発便では「雪蔵 今摺り米(ゆきぐら いまずりまい)」を。
新潟県の天然林の多く残る中山間地域で、雪深く、昼夜の寒暖差の大きい奥阿賀地域で収穫後、全量をもみ殻がついたまま、雪室同様の環境で大切に保管したこしひかりはみずみずしく粘りと甘みが特徴です。
雪の冷然で優しく保管され、年間通して新米同様の品質の高いお米を炊き立てでお楽しみいただけます。
海外発便では最高級「南魚沼産コシヒカリ」を。
和食をお召し上がりのお客さまには、日本一と誉れ高い、最高級「南魚沼産コシヒカリ」を炊き立てで提供いたします。
豊かな環境で育つ、ほのかな甘い香りのする美味しいコシヒカリを、海外発の便でご賞味いただけます。「水加減」と「蒸らし時間」にこだわった炊き立てのご飯を、どうぞご堪能ください。


ですと。

 プレスリリースによると、

 同社は日本の食卓の象徴ともいえる「炊きたての白いご飯」を機内食でも提供しようと、2005年より客室乗務員が機内で生米を炊飯している。水加減を調整しながら最適な硬さに仕上がるよう配慮する徹底ぶりで、利用客から好評を得ているという。これまでは「新潟県産コシヒカリ」などを使用してきたが、同県産米の中でもさらにおいしいとされる希少な「南魚沼産コシヒカリ」を導入することにした。
 サービス実施にあたり同社社員は産地の南魚沼を訪ね、稲刈りなどを体験しながら米のおいしさ・農家の営み・食文化など学んできた。機内でのおいしいお米の提供は、日本の味の提供だけでなく、日本文化の再発信でもあるという。



 稲刈りまでするって、最高級のお米を使っちゃってもうこれ以上米では差が付けれないところまで来たんでしょうね。

 機内(上空8,000~10,000メートル?)で炊飯ですかい・・・

 CA(客室乗務員)さんって日本でもまだ憧れの職業かとは思いますが、ご飯を炊いてお茶碗にヨソってサーブするんですね。



 付加価値を訴求することを関西弁で「値打ちをコく」と云いますが、値打ちのコキ方が少し苦しく見えるのは私だけでしょうか。

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