2016年10月5日水曜日

異食文化に触れる




 以前タイに旅行で行ったときの話です。

 その旅行は家族で行きましたので、タイでもあまりややこしいところには行かず、子供も小さかったこともあり、いわゆる“オールインクルーシブ”っちゅうヤツにしました。

 “オールインクルーシブ”とは旅行代金にホテル施設内の食事やドリンク、プールやリラクゼーション施設の利用料金、マリンスポーツなどのアクティビティ料金がほぼ含まれているホテルプランです。

 ごくごくカンタンに言うと、食べ飲み放題プラス 遊び放題(ROUND1のスポッチャ的な)のホテルというか、宿泊もできるレジャー施設というか、ってとこでしょうか。

 食べ放題の宿泊施設というと、国内では湯快リゾートや大江戸温泉物語などの朝食・夕食バイキングの旅館がありますが、ビールが別料金だったりします。

 そこは3食・食べ放題・【飲み】放題というのが酒呑みの私にはうれしいところです。

 3食どころか昼間にホテルのプールで泳いでレストランにビールだけを飲みに来てまたプールへ、といったこともできちゃうワケです。

 遊び放題のほうはラウワンのスポッチャをもっと豪華に屋外にも拡げたという感じで、プールやテニスコート、ゴルフ場やアーチェリー場などは施設内の屋外にあります。

 夜にはホテルでショーも行われます。

 アクティビティーは、スポッチャよりはおとなとこどもが分かれている印象で、おとなは屋外スポーツ(ビーチでマリンスポーツも)のほか、フィットネスジム、ヨガやマッサージなど。

 こどものほうは年齢ゾーン別にプログラムに参加する形式で、工作をしたりビーチで砂遊びをしたり。

 各国のこどもら(ヨーロッパ系の施設だったので白人が大半)にまざって、さながらインターナショナルスクールですわ。

 親にとって助かることに、こども用プログラムには専門のスタッフがついて、こどもだけを預けれるということです。

 親子でいっしょに遊ぶのももちろんいいのですが、せっかく旅行に来ているし、ショッピングやら小さいこどもがいると行けないところにも行って大人だけで楽しみたいというニーズに応えてあるんですな。


 なんか施設の説明をしてたらツアーの宣伝みたくなってしまいましたので、食事の話に戻ります。

 全宿泊客は基本1つのレストランで好きな時間に自分でヨソって食事を摂ります。

 客は世界各国(前述のとおりロッパからの人が多い)から来てますから、いわゆる西洋料理(ヨーロッパ各国+北米南米の有名な料理・とりわけフランス風が目立つ)のほかに日本・韓国・中国などの料理や、現地のタイ料理、あるいはそれらをミックスしたものと、さまざまな食べ物が置かれて(←バイキングですから)あります。

 日本食はといえば白ごはん(タイ米ではなくフツーの米でした)や朝は味噌汁、生卵や魚の干物などもありました。

 その(和食の)クオリティは、ホテルが日系ではないことを考慮すれば、まぁこんなもんかなというレベルでした。

 それもあり、また、せっかく旅行に来たのだから現地の料理、もしくは食べたことのない料理を食べようと、毎日いろんな種類をチョットずつ皿に盛ってはいただいておりました。
(今思えばそのホテルのタイ料理も、現地の人が食べてるのとは少し違うのかもしれませんが…)

 ある日の夕食で、隣のテーブルに座った白人の家族のうち、(白人は実年齢より老けて見えるのでわかりませんが)12~15歳ぐらい?の女の子が、お皿に白ごはんだけを盛り、韓国海苔(韓国産のパックになってるヤツ)を5パックぐらい横に置いて、海苔を開けてはごはんの上に載せて、不器用な箸使いで次々に食べています。

 で、皿の白ごはんがなくなれば、また皿に白ごはんをヨソい、手には海苔を数パック持って席に戻ってはひたすら海苔と白ごはんだけを食べています。

 そのあともう2、3回は「お替り」したでしょうか、その間ほかの料理は一切食べずでした。

 フランス語を話していましたからたぶんフランス人か(あるいはベルギー、スイス、カナダ人)とは思うのですが、いずれにしても自国にはないんでしょうか、まさに「いままでこんなにおいしい食べ物があるなんて知らなかった」という感じです。

 まぁでも分かる気がします。



しらないところに行って冒険して知らないものを食べ、結果おいしいものに出会う、なんて旅の醍醐味といってもいいですよね。



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